ボーディングスクールとは、簡単には全寮制の寄宿学校のことを指します。言葉としてはボーディングには寄宿・下宿生活という意味があり、ここでは寮生活を通じて一人ひとりの生徒に24時間の教育を提供します。ボーディングスクールの大きな特徴としては、徹底した少人数制の下で文武両道教育が行われる点があり、現在、イギリス、スイス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、香港、中国、タイ、ヨルダンなど、多くの国に設けられています。日本においては、女子高を中心として複数校存在しており、国によっては小学生から受入を行っているスクールもあります。
ボーディングスクールには様々な種類があり、男子・女子校、共学校の他に、特定のスポーツに強い学校や、芸術や音楽の分野に秀でている学校、低年齢児対象の学校、小中高生に特化したジュニアボーディング、学習障害を有する児童を専門に受け入れている学校など多種多様に存在しています。教育性に関してはスクールによって違いはあるものの、中心としては「人としての基盤の形成」があります。内容としては、教員やカウンセラーによる学生の才能や特技を見極めながらの適切な指導、成長段階で多くの人と関わりことによる将来のネットワークの形成、主体的に物事を考える力や問題解決力、コミュニケーション力の向上、個々に対してのスポーツや芸術などの情操教育、道徳心の向上が掲げられています。ボーディングスクールへの入学は、日本を含めて世界中の大学進学を考えた場合には中学校1年生程度がベストとされており、世界中から生後が集まります。
ただ、相当の費用が必要となることや、10代から家族と離れて英語圏で寮生活を送ることになるために不安を感じることもあり、判断をする場合にはサマースクールで短期間体験をする方法も広く利用されています。